Instagramでよく使われるKPIは?| 運用のコツをお伝えします!

『Instagramでどの指標をKPIとすればいいか分からない』

『KPIを設定するコツを知りたい』

きっと、今この記事を読まれている方はこのような悩みがあるのではないでしょうか?

この記事を読んでいただけたら、Instagramの運用でよく使用されるKPIや、KPIを設定するコツを知ることができますよ!

ぜひ最後までご一読ください。

KPIとKGIの言葉の意味とは

目標設定を行う際に「KPI」や「KGI」という言葉がよく出てきますが、イマイチ意味が分かっていない方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、KPIとKGIの言葉の意味を説明していきます

KPIとは

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称で「重要業績評価指標」のことを指します。簡単に言うとKPIは、ゴール達成のための中間指標です。KPIを適切に設定できればプロセスが順調に進んでいるか判断できます。

例えば、あるオンラインショップの最終目標が「前年度より売上を20%UPさせる」ことだった場合、Instagramに掲載したリンクのクリック数やインプレッション数をKPIとすることで、上手くユーザーから反応を得られているかを測定して、目標が達成できそうか判断していきます。

KPIはただ売上や購入数を確認するだけではなく、コンバージョン率やクリック率などの費用対効果を測定する指標にしているケースもあります。

KGIとは

KGIとは、「Key Goal Indicator」の略称で、「重要目標達成指標」のことを指します。つまり、KGIは最終的な目標です。なにかしらの取り組みを行おうと思ったら、最終的なゴールが自ずと出てきます。

その最終的なゴールをKGIといい、例でいうと「売上10%UP」や「新卒10人採用」などの目標のことをいいます。KPIを設定するためには、KGIを明確にしておくことが重要です。

KPIを設定するときのコツ

InstagramのKPIを設定するポイントとして、以下の4点が存在します。

①「SMART」を利用する

②KPIツリーを設定する

③現実的なKPIを設定する

④Instagramのアルゴリズムを理解する

これらのポイントについてこれから説明していきます。

KPIを設定するときのコツ①:SMARTを利用する

「SMART」とは、KPIを設定するときに使用する目標設定ツールです。目標設定する際の重要な5つの要素の頭文字を合わせて作られた言葉で、5つの要素とは「明確である(Specific)、計測できる(Measurable)、達成可能である(Achievable)、KGIと関連がある(Related)、期限が定められている(Time-bound)」のことです。

このSMARTをKPI設定時に利用することで、「可視化できる実行可能なKPI」を設定することができます。

SMARTを意識したKPIを設定すれば、迷いのないInstagramの運用に繋がって、最終的にはKPI達成に大きく寄与できます。なので、多少時間をかけてもSMARTを意識したKPIの設定を一番最初に行っておくのが重要です。

また、SMARTを利用してKPIを設定すると、自然とKGIを意識したKPIを設定することになり、KGI達成に向けた最適なKPIを設定することができます。

KPIを設定するときのコツ②:KPIツリーを設定する

KPIツリーとは、細分化したKPIを整理して、KGIを頂点としたうえで関連のあるKPIを紐づけしていくフレームワークのことです。

このKPIツリーを利用することで、全体像やKPI同士の関係性を把握しやすくなります。その結果、Instagramを運用する目的やゴールを視覚的に把握できて、運用チームにも今後の運用の流れなどを共有しやすくなるメリットが出てきます。

Instagram運用でKPIツリーを利用すると、「ブレないInstagram運用」につながるKPIを作成できますよ。

KPIを設定するときのコツ③:現実的なKPIを設定する

KPIを設定するときは、自社のリソースをしっかりと把握してから行うようにしましょう。例えば、「売り上げを2倍にする」というKPIを設定したとしても、社員のリソースや資金面が不足していたら達成することはできません。

全力で頑張れば達成できるKPIの場合、Instagramの運用に大きなリソースを割かれることで、ほかの業務が疎かになる可能性もあります。あくまでKPIは自社のリソースの範囲内で設定することが重要です。

KPIを設定するときのコツ④:Instagramのアルゴリズムを理解する

Instagramでインプレッションやエンゲージメントを獲得するためには、アルゴリズムを正しく理解する必要があります。

自社の投稿がアルゴリズム的に有効かどうか判断してから、発信内容を決めていくことをオススメします。

なお、フィードやストーリーズに優先的に表示されるには、以下の要素が重要となってきます。

・ユーザーにとって関心のあるコンテンツかどうか

・ユーザーから頻繁に閲覧されているか

・投稿内容が最近のものか

・投稿のエンゲージメント数が多いか

これらの要素を意識しつつ、ターゲットに刺さるような投稿を心がけましょう。

インスタ運用でKPIを測定する方法

Instagram運用でKPIを測定する方法として、以下の2つがあります。

・Instagramの公式ツールを活用する

・外部の効果測定ツールを活用する

それぞれどのような指標を確認できるかも記載します。

Instagramの公式ツールを活用する

Instagramを運用する際、公式ツールである「Instagramインサイト」を活用できます。Instagramインサイトは、エンゲージメント数やインプレッション数など、基本的な指標を無料で確認できます。

外部の効果測定ツールを活用する

Instagramインサイトよりも細かく分析したい際や、複数のSNSのデータを一括管理したい際に、外部の効果測定ツールを活用することがあります。

ツールによっては他社アカウントとの比較やクリエイティブの色分析も可能です。また、キャンペーン運用ツールでは、ハッシュタグ数のような独自の指標を測定できます。

Instagram運用でよく用いるKPIの例

ここからは、Instagram運用でよく用いられるKPIを紹介していきます。運用の目的によって選択すべきKPIの指標は異なりますので、自分の運用の目的に合ったKPIを選択してください。

よく用いられるKPI例①:フォロワー数

フォロワー数とは、自分のアカウントをフォローしてくれているユーザーの数のことをいいます。一番KPIに選択されやすい指標であり、ハッキリと分かりやすい指標のひとつです。

フォロワー数が多いほど情報発信能力は増えていき、多くの人に情報を届けることができます。

よく用いられるKPI例②:インプレッション数

インプレッション数は、自分のアカウントが投稿したフィード投稿や広告の投稿がユーザーに表示された回数のことを指します。

表示された回数を数えるので、一人のユーザーに何度も表示させたとしても、表示された回数分だけインプレッション数はカウントします。

よく用いられるKPI例③:リーチ数

リーチ数は、アカウントの投稿を見たユーザー数を把握できる指標です。

例えば、1人のアカウントが複数回フィードを表示した場合、インプレッション数は表示された回数分カウントされますが、リーチ数は複数回表示されたとしても、カウントは1人となります。

実際に何人に投稿を見られたのか測定できるので、ブランド計測をする時によく使用されます。

よく用いられるKPI例④:エンゲージメント数

エンゲージメント数とは、以下の3つの指標の総数のことを指します。

・いいね数

・コメント数

・保存数

エンゲージメント数はユーザーの興味関心の高さを測定できる指標となります。

保存数が多いということは、後から投稿を見返そうとしているユーザーが多く存在することが分かりますし、エンゲージメント数である「いいね数」をフォロワー数で割ると「現フォロワー数におけるいいね数の取得割合」を計測できます。

エンゲージメント数を様々な指標で割り算してみると、色々な側面から計測することができますよ。

よく用いられるKPI例⑤:保存数の説明

保存数は、自分のコンテンツを保存したアカウント数が計測できます。

自分のアカウントの投稿を保存してくださるユーザーは、ファンであったり、注目してくださっている可能性が高いので、多くの保存数を獲得できているアカウントはブランド力が高いといえます。

よく用いられるKPI例⑥:プロフィールへのアクセス数

プロフィールへのアクセス数は、ユーザーが投稿を見た後で、プロフィールにアクセスした数を指します。

投稿からプロフィールまでアクセスするアカウントは、注目していたり、熱量が高いユーザーである可能性が高いので、プロフィールへのアクセス数が高いユーザーは注目度が高いアカウントであるといえます。

よく用いられるKPI例⑦:リンクのクリック数の説明

リンクのクリック数はプロフィールに載っている住所や電話番号、Webサイトにアクセスされた回数のことを指します。

これらのクリックはコンバージョンイベントが発生する可能性が高いイベントなので、リンクのクリック数が多いことはコンバージョン獲得の確率が高いことが分かります。

事業の段階によって目的やKPIを変更しよう

事業のフェーズによってInstagramの運用目的を柔軟に変更することが重要となります。

ここからは、新規のプロジェクトの開始と同時に、Instagramのアカウントを立ち上げ、運用を開始し始めたと仮定して、各フェーズによるKPIの設定の例をお伝えしていきます。

フェーズ1:認知の獲得

一番最初は、認知の獲得が重要となります。立ち上げたばかりの新規アカウントなので、多くの方に知られていません。

「商品を知らない」、「商品に関心がない」というような潜在層がターゲットになるので、見込み客の興味や関心のある内容について投稿したり、タグ付きの投稿を行って、露出を少しでも増やしていくことが重要です。

この段階では、「フォロー数」、「フォロー率」、「インプレッション数」などの数値をKPIとするといいでしょう。

フェーズ2:フォロワーとの関係構築&興味関心を引き出す

ある程度フォロワーが増えてきたら、次はフォロワーとの関係性を深めていく段階になります。「なんとなくアカウントを知ってフォローしたけど、そこまで深く関心を持っていない」というフォロワーが多いのがこのフェーズです。

まだまだ「認知度向上」を目指す段階なので、さらにユーザーから興味関心を引き出していく必要があります。

ユーザーとしっかりコミュニケーションをとれているか測定するために、「アクション数」「アクション率」「エンゲージメント数」などの数値をKPIとして設定して、運用に取り組んでいきます。

フェーズ3:コンバージョンに合わせてKPIを変更していく

ここからは運用の目的をどのように設定したかによって、取るべき施策や方向性が変わってきます。

フォロワーが増えてきて、ユーザーと上手くコミュニケーションをとれるようになった段階になると、次の目的である「コンバージョン獲得」に結びつくように、InstagramのKPIも変わってきます。

具体的な例でいうと、「自社サイトへのアクセス数」や、「タグの閲覧数」、「コンバージョン率」などを測定します。

フェーズ4:お客様からの評判は?フィードバックを集める

コンバージョンの達成が増えてきたら、お客様のフィードバックを集めて、カスタマーサポートにつなげたり、今後の施策に反映していきます。

お客様からの声を集められるように、Instagramの運用では「お客様からの口コミ」「ハッシュタグ数」「UGC数」などをKPIに設定して、より反応を引き出すような運用に変更していきます。

例でいうと、サービスや商品の口コミをお客様が投稿してくださったら、「いいね」を押したり、リプライを送ってみたりして反応を引き出していきます。

事業の段階に応じて、KPIを柔軟に変える

Instagram運用は、事業の段階に応じてKPIを柔軟に変えていくことが重要です。

時には、投稿単位でKPIを変更させることもあります。運用のフェーズを変更したとしても「認知の拡大」や「顧客コミュニケーション」などは常にKPIとして継続して置いておくケースもあるでしょう。

そのような場合は、「認知を獲得するための投稿」、「反応を引き出すための投稿」、「プロフィールへのアクセスを誘導するための投稿」などと投稿別に目的を変えていくのも1つの手段です。

どんどんフェーズが進んでいくほど、Instagramの運用は複雑になりやすいので、目的を見失わずに運用するのが重要です。

まとめ

今回は、KPI・KGIの言葉の意味から、KPIの設定のコツ、フェーズに沿ったKPIの設定手順について説明してきました。

Instagramの運用は達成したいゴールを常に意識しながら、フェーズに合わせて運用していくことが重要となります。今は「認知度を上げたい」のか、それとも「問い合わせを増やしたい」のか、などを常に考えながら一つひとつの投稿を行っていきましょう。

常に適切なKPIを設定して、柔軟に運用していく姿勢を持っていくとコンバージョン獲得の確率が増えていくと思います。

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